社長挨拶
「鶴屋吉信」は江戸時代、初代・鶴屋伊兵衛によって1803年(享和3年)に創業しました。代々受け継がれている家訓に「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」という一条があります。
おいしい京菓子を創るための哲学であり、最高の原料と最高の風味、格調高い意匠を大切に、お客様に喜ばれるお菓子創りに専念してきました。
今日まで200年以上の伝統ある老舗ですが、「挑戦」なくして「継続」はありません。大正時代、4代目は京菓子司ながら「和」ではなく「洋」の素材を使用したプリンのレシピを書き残しています。いつの時代にも「ヨキモノ」を探求する姿勢は貫かれていたのです。
ルールや慣習にとらわれず、社会の変化、嗜好の変化、購買層の変化など、あらゆる変化に対応し、商品力と技術力を磨き信用を高めることで、ブランド力を一層強めていくことが必要です。そのためには、新たな価値(=Value )の創造(=Creation )にチャレンジしていかなければなりません。
そして、それらを実現するためには、お客様の満足度はもちろん、家族とも言える社員の満足度を高めることが必要不可欠であると考えます。部署を超えたコミュニケーションを活発に行い、地域行事にも積極的に参加するなどコミュニティを大切にしている点は、古き良き社風と言えるでしょう。その結果が新たな価値の創造につながると信じています。
「ヨキモノ」を創り続け、お客様に愛される「鶴屋吉信」でありたい。「鶴屋吉信」は、次の100年に向け、歩みを続けます。