柚餅ゆうもち

柚餅と書いて「ゆうもち」、京都独特の読み方です。

昭和天皇より特別に
お買い上げの栄を賜りました

柚餅は明治初年(西暦1868年)創案、代々受け継ぐ鶴屋吉信の代表銘菓です。昭和8年、昭和天皇の京都行幸の際にお買い上げの栄を賜りました。

しっとり食感

滋賀羽二重糯でつくる秘伝の「求肥」

さくりとした歯ざわりから一転、舌の上でやわらかく、ふわふわと形を変える夢のような食感…
「求肥(りゅうひ)」と呼ばれるこのお餅は、最高級の米粉から。
日本一と称されるもち米の産地、滋賀県甲賀市。
この土地で採れる「滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)」は「幻のもち」として全国の菓子司に知られています。
自然本来の力やミネラルを豊富に含む土壌がキメ細かく、ねばりと甘みのある絶品のもち米をはぐくみ、新潟県産の米飴とともに鶴屋吉信門外不出の製法により、やわらかさとキレをあわせもつ独特の食感が完成しました。

ふわりとした甘み

徳島県産「阿波和三盆糖」

口にはこべば"すうっ"ととける、繊細な舌ざわり。
そのおいしさに一粒、また一粒と召し上がっても常に新鮮な甘みがくり返されてゆきます。
やわらかな柚餅にふんだんにまぶされているのは手間暇をかけてつくられる希少な国産砂糖、徳島県産「阿波和三盆糖」。
純国産のサトウキビだけを釜で煮詰め、何度も何度も手作業で練り上げていく「研ぎ」を経て独特の黄色みがかかったやさしい風味の砂糖ができあがります。
柚餅ならではの主張しすぎない甘さ、いつどなたにもお楽しみいただける変わらぬおいしさをささえています。

さわやかな香り

四国産青柚子・黄柚子

包みを開いた瞬間から、ほんのりと漂う甘くさわやかな柚子の香り。
ひとくち味わえばやみつきになるのは、太陽をたっぷりとあびて育った四国産(※)の青柚子・黄柚子の風味です。
秋に採れる青柚子からは、熟す前のさっぱりとした香りとさわやかな酸味を。
冬に採れる黄柚子からは、完熟をむかえた甘く芳醇にひろがる香りを。
それぞれを絶妙な配分で特製の柚子ジャムとしてブレンドし、やわらかな求肥にくわえて1時間以上…
人の手でへらを返し、じっくりと火加減を守って炊きあげて、柚子の「ふたつの旬」の良さをみずみずしく保った「柚餅」が出来上がります。
(※)他県産の柚子を使用することがございます。

名菓撰